三又(三脚)を使っての作業

3.16の大地震で6cm程ズレてしまったお墓の修繕作業を行いました。

11年前の東日本大震災の時にも直したのですが、今回は前回直さなかったところがズレてしまいました。

納骨堂(カロート)と下台の間でズレてしまいました。

当時は下台とカロートの間で水平を取る為、モルタルを詰めて調整をしたのですが、

モルタルが乾いた後にボンドを入れれば良かったのでしょうが、その時はその様な余裕がありませんでした。

結果、棹石、上台、中台、下台の約1.6tを一緒に動かさなければいけないこととなりました。

作業は、

1)棹石から全体を吊り上げ、向きと位置を直し、

2)下台の左右と前側をそれぞれ吊り上げ、カロートと下台の間にボンドを詰めました。

3)法名碑も剥がれてしまい、そこにもボンドを詰めました。

三脚(三又)は中心がきちんと取れないと、重い方にどんどん傾いていきます。

この現場は、クレーンも入らず、しかも十分に三脚を立てるスペースも無い場所でした。

終了まで1日半かかりました。

花立ては7×7×15寸(0.735切)、香炉は14×7×9寸(0.882切)と、地面におろしたら、

僕には絶対に戻すことのできない重さです。

今回の作業は、震災の頃の経験があって無事に終了することができました。

よかったです。IMG_0629

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